東京、池袋のとある公園を題材にしたドキュメンタリー作品。
池袋の公園は昼と夜で雰囲気がガラリと変わる。昼の公園には数十匹の鳩が群れをなしている。座る老人からパンを巻き上げたり、黄色い帽子を被った幼稚園児にひたすら追いかけ回されていた鳩たちは、夜になると急に見なくなる。
どこに行ったのかと公園を歩き回っていると、そこには滑り台の上で泥酔した立教大生の姿があった。ガーガーという、立教大生のイビキに釣られたのか、どこからともなくやってきた「少しおかしな奴ら」によって公園は徐々に占拠されていった。公園の持つあらゆる要素が、ゆっくりと動き出していく。一歩踏み入れたその場所の一部に、私や貴方が少しずつ溶けていく。
2022/8/1